続・死亡遊戯

以前書いた内容にアップデートを加える。

あなたが緊急時に自分だけ助かろうとした場合

重く閉じたドアの向こうから繰り返される鈍重なノックの響きと、さっきまで「仲間」と呼び合っていた連中が自分を罵倒する声が入り混じって聞こえてくる。

「仕方なかったんだ!そもそも俺は好きでこんな計画に乗ったわけじゃないし、何よりあんなバケモノどもがいるなんて聞いちゃいねえ!あいつらには悪いが、、、俺は降りたぜ。それに、、、ヘヘ、このデータさえ本部の連中に届ければ、3万ドルとカリブのビーチが待ってる、、、悪く思わねぇでくれよな」

ヘリポートのある屋上に昇りだしたエレベーターの中で呼吸を整えつつ、あなたは今、こんな独り言をつぶやいていませんか?
しかもエレベーター乗る前に繰り広げられた銃撃戦の最中に、あなた一人だけ両耳塞いでしゃがみこんでませんでしたっけ?


だとしたら、、、これから言う事を落ち着いて聞いてください(無理でしょうけど)。


まず、このエレベーターですが、屋上に着く3つほど手前のフロアでいきなり停止します。
で、続いて停電になった後、補助電源が薄暗く灯ります。
もう解りましたよね?準備はいいですか?
さぁ、扉の向こうでゾンビの大群があなたを待ってます。

あなたが引退を示唆した場合

「この戦いが終わったら」「この仕事を無事にこなせれば」・・・
最後の決戦を前にちょっと感傷的になる気持ちは分かります。今までのことを振り返り、未来へ想いを馳せる。それ自体悪いことじゃないんですが、本編終了30分前に脇役のあなたが発する「たられば」は、死神の鎌のようなもの、ということだけは知っておいた方が良いです。

  • 傭兵家業から足を洗うつもりでいる。
  • 小さな店を開くのもアリかなと思っている。
  • 故郷に残してきた彼女(お腹に子どもがいる)に会いに行こうとしている。またその彼女のロケットを持っている。
  • 「亡命が成功したらモンタナ州で白いクローゼットがついている小さな家でひっそり暮らす」とか妙に具体的な目標を掲げてたりする。またその絵葉書を持っている。

もしどうしてもこれらを伝えたいのであれば、本編終了間際に「実は・・・って思ってたんだ」という発表方法をお薦めします。
驚くヒーローとヒロインの顔のアップ→あなたのウィンク→スタッフロール、なんて洒落た展開も考えられるからです。
とにかく、終了30分前の力説はまずいです。夢を語り終わる前に腹部から血が噴き出してます。