昼飯は近くの定食屋の日替わり定食を頼んだ。
メインはブリの照り焼きと一口カツ(x3)、脇を支えるのが冷奴に香の物、味噌汁といった按配だ。白いご飯を大盛りにしたいところをぐっと我慢する。
まず始めにブリ→冷奴→カツ(x1)→香の物→ブリ・・・というローテーションで攻めることにし、合間合間に飯と味噌汁をかませていく。そう決めた。
うん、結構いけるじゃないか。850円もするだけのことはある。ブリ自体に面白みは無いが、こういう無難な味こそ嬉しいものだ。反して、カツは揚げかたが素晴らしい。まるで花でも咲いたかのようにサックリしてるじゃあないかッ・・・!
そんなことを考えながら黙々と捌いていき、あっという間に最後のカツ(x1)に辿り着いた。ご飯も適量、香の物少量、味噌汁は底が見え始めているがここは仕方が無い。いよいよラストスパートとカツ(x1)に食らいついたその瞬間、恐ろしい食感に襲われた・・・














「しまった!これはカツじゃない、シイタケだ!!!」






クソッ!俺は今まで何をやっていたんだッ!しかも最後に残るのがよりによって苦手なシイタケだなんて、、、はじめから手をつけないならまだしも、一口でもかじったら、、、完食だろうがっ!クソッ!やっぱ苦手だこの味っ、、、!


ううう、こんなところで昼飯を食べたのが間違いだったんだ、、、
そもそも就職なんて、、、しなきゃ良かったんだ、、、