名悪役

映画に登場するキャラクターの中で、悪役とはヒーローを際立たせるために存在するはずなのだが、稀に「脇役にしてはインパクトありすぎ」な悪役がいる。そんな中でも格別に強烈だったキャラを列挙してみたい。

パーシー・ウェットモア (from グリーン・マイル)

特徴:残忍、小心、ウェット
得意技:ドライスポンジ、ミスター・ジングルズ抹殺
考察:スクリーンの前にいる観客の心に殺意を芽生えさせる天才。個人的には中世の拷問器具を試したくなった。殿堂入り。

クラレンス・ボディッカー(from ロボコップ

特徴:メガネ、上院議員顔、中年
名言:「Can you fly, Bobby?」「末永く付き合おう、大将!」「サヨナラ、ロボコップ
得意技:自白、裏切り、口を使っての手榴弾ピン抜き、コブラ砲の試し撃ち、など
考察:どこまで外道なのか?という疑問を数分ごとに呼び起こさせる悪のカリスマ。他の映画ではちょっと嫌味な要人役が多い気がするが、この映画の彼を観てしまったら最後、クラレンス以外には見えなくなる。他の映画に出れば立派にトップの地位に納まるようなワル達を束ねる、チョイ悪改め極悪オヤジ。殿堂入り。

メリー・ジェーン・ワトソン(from スパイダーマンシリーズ)

特徴:尻軽
名言:「ハリーと付き合ってるの知らないの?」「私結婚するの」「私たちはお互いにひどいことの全てをやりつくしたわ」
得意技:誘拐されること、絶叫、凝った留守電、キスの要求
考察:正統なヒロインでありながら数々の男と関係を持つという反則技をするりとこなす隠れ大悪党。なお同じような位置づけとして峰不二子がいるが、「そもそも可愛くない」という致命的なバグを抱えているため、不二子とは一線を画するキャラクターに仕上がっている。育った環境を恨む前に貞操観念を身につけましょう。殿堂入り。

ビフ・タネン (from バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ)

特徴:長身、自己中心的、粗暴
名言:「文句あっか?」「この店には来るなと言ったろ?」「(頭をコツコツ叩きながら)Hello, anybody home?」
得意技:靴紐がほどけてるぞキャンセル昇龍拳、うるさいばあさまの足マッサージ、ワックスの1度塗り、こやしへダイブ、他多数。
考察:ハリウッド版ジャイアン。主人公のことを結構楽しそうに車で轢き殺そうとしたり、子供のボールを取り上げた後に民家のベランダに投げ込み「取って来い!」と恫喝するなど、惚れ惚れするような悪党っぷりを存分に見せつける。彼の持つ存在感こそがジョージの怒りの左フックの爽快感を最高潮に引き出してくれるわけであり、名悪役と呼ぶに相応しいキャラクター。殿堂入り。