「襲撃時が一番怖かった」無事解放の船長ら語る

食事は、ご飯に魚などをかけたものだった。海賊たちも同じものを食べていた。
 井上船長も黒田機関長もインドネシア語は分からない。一緒に拉致されたフィリピン人船員のエドガード・サダンさんが通訳した。しかし、通じたのは半分程度。身ぶり手ぶりで意思疎通を図った。
 「たばこがなくなったから『くれ』とジェスチャーで言うと、くれた。それで『ありがとう』という感じ」と井上船長。「海賊の若いメンバーは割と近寄ってきてくれた」と黒田機関長。恐怖はそれほど感じなかった。夜、歩いていて転びそうになった時は手をつないでくれた。「敵味方という感じではなかった」

チミたちはあれか、交換留学生か。